公益財団法人埼玉りそな産業経済振興財団

調査研究レポート

2023年10月01日

埼玉県の商店街活性化に有効な「まちゼミ」のすすめ

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地域コンサルティング間藤 雅夫

趣旨

 ライフスタイルの変化、郊外型商業施設の進出、 EC市場の拡大など地域商業をめぐる環境の激変に より、多くの商店街は来街者の減少、空き店舗の増 加、店主の高齢化、後継者不足など様々な課題に直 面し、活力を失いつつある。 衰退する地域商業や商店街の活性化の切り札と して注目されているのが、2003年に愛知県岡崎市で 始まった「まちゼミ」である。全国で初めてまちゼミを 開催した岡崎まちゼミの会の松井洋一郎代表によれ ば、現在、まちゼミは全国約450地域、約2,000商店 街、約30,000事業者が取り組んでいる。2022年7月 には、さいたま市では初となる第1回岩槻まちゼミ(岩 槻まちゼミ実行委員会主催)が開催され、以降、第2 回、第3回と継続的に実施されている。 本稿では、商店街活性化におけるまちゼミの有効 性について、当財団が立ち上げから関わってきた岩 槻まちゼミの取り組みを紹介し、事業者が主体的に 活動するまちゼミについて考える。

目次

  • はじめに
  • 埼玉県の商店街数の推移
  • 商店街活性化の切り札として「まちゼミ」が登場
  • 「まちゼミ」は、“三方よし”の事業である
  • なぜ岩槻で「まちゼミ」なのか
  • 岩槻まちゼミの開催(第1回~第3回)
  • 岩槻まちゼミのその先
  • 埼玉県のまちゼミ支援
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